Webと無縁の音大卒がWebデザイナーとして人生リセットした話。

なぜ音大を卒業したのにwebデザイナーになったのか

そもそもこうなったワケ

音大に行ったのに、音楽となんら関係のないwebデザインの職に就いている。

今思えばわたしもびっくりな人生を歩んでいるわけだが、まずなぜこうなったのかお話したいと思う。

 

音大生になるまでと辞めるまで

5歳からピアノを習い、中学では吹奏楽部でクラリネットに出会い、音楽の道に進みたいと志した15歳。

クラシック音楽界ではスタンダードな経緯だと思う。

 

そこで私立の某音楽大学附属高校にクラリネット専攻で進学し、大学へ進学。

それなりに成績もよく、代表演奏会にも出演できていた。

卒業後はフリーランスで…と考えていたところ、人生を変える壁が出現した。

そう、”親の反対”というやつだ。

大学までは自分の好きなことをやってもいいが、卒業後は就職して自立するというのが我が家の決まりだった。

5月に演奏会への出演も決まっており、学生時代にやっていたレッスンの仕事も引き継がなければいけないため、1年間はフリーランスで活動することを許されるものの、いままで学校で練習をする生活をしていたので、家で練習をすると家族からの非難の嵐。

 

音楽とは音大を卒業してからがスタートラインであり、家族の協力なしではやっていけない家業であることを身にしみ、親の言う通り就職して自分のお金で楽器を続けるしかないと決意し就職をすることに。

 

就職してみた

当時は音大で就職する人は少数派で(今は当たり前らしい)、エントリーシートとかを書くようなちゃんとした就職活動はしておらず(そもそもどうやってやるのか知らない)大学で紹介してもらった某音楽教室の教室運営の正社員として就職。

 

休憩時間には楽器も練習できるし、なんとかなるかなと思っていた。

しかし、クラリネットを辞めたコンプレックスや未練で仕事中泣き出すこと3ヶ月。

辛くてSNS見たり演奏会に行くことができなかった。

それでも一人暮らしをはじめたりしてなんとか2年目には少し吹っ切れはじめた。

しかし、そのころから不規則な業務時間の影響で体調を崩し(始業時間9時から12時のシフト制、日曜休みの年間休日98日)、転職をすることに。

社会人としては甘ったれだが、わたしとしては3年間務めただけでも金メダルものだった。

 

転職してみた

転職先は自社のwebサービスを運営する会社。

決め手は”完全週休二日・年間休日120日以上”。仕事にやりがいなんて求めてなかった。お金さえもらえればそれでいい。

 

配属は営業職。内向的な性格のわたしには苦痛でしかないけど、やりたい仕事なんてないから、最初の1年はなんとか耐え凌いできた。

そこで、人生を変える日が訪れるのだった。

 

異動してみた

1年目の期の最後、査定フィードバックの上司との面談ででたのが『制作部の席が1つ空いたけど異動するか?』という話だった。

営業もやりたくないし、人と話すのも嫌だったわたしは二つ返事でYesと答えた。

それから、わたしが営業の適性がないからだとか色々言われたが、そんなこと分かっていたから部屋を出た時は少し晴れ晴れとした気持ちだった。

 

その後、某スクールに通ってデザインツールの使い方やコーディングを1ヶ月学んでから1年が経ち今に至る。

会社のお金で通ったので今考えても恵まれているとしか言えない。

 

webデザイナーになってみた

今の会社では、サイトの改善やLPなんかを作っているのだが、思いの外自分の肌に合っているらしく、休日に勉強したり前向きに仕事を楽しんでいる。

数年前のわたしがこうなることを誰が予想できただろう。

クラリネットを吹くことしか能がなかったわたしが、なぜwebデザイナーという仕事が合っていたのかは、また次回。